二本目 後ろ

背後からすわっている敵の殺気を感じ、機先を制してこめかみに抜き付け、さらに真っ向から切り下ろして勝つ。

動画

動作

正面から右足の方へ右回りに回って後ろ向きに正座する。静かに刀に両手をかけ、「一本目、動作の1」にならって刀を抜き出す。刀を抜き出しながら右膝頭を軸に左膝を立てて左回りに回って正面の敵に向き直り、同時に左足をやや左寄りに踏み込んで敵の「こめかみ」めがけて激しく抜きつける。

以下「一本目、動作2,3,4」と同様に足の運びを左右逆にして「切り下ろし」、「血振り」、「納刀」し、「帯刀姿勢」となって左足より退いて元の位置にもどる。

審判・審査の着眼点

  1. 刀を抜きながら向き直ると同時に、左足をやや左寄りに踏み込んでいるか。
  2. 敵のこめかみに正しく抜き付けているか。

気をつけるポイント

  1. 以前まで、抜き付けの最後に前足と後ろ足の位置を同時に「ダン!」と決めるように指導されていたが、現在は後ろ足は完全に回転を終えてから抜き付けること、とされている。(2011/11/6)
  2. 後ろ足は回転を終え、位置が決まってから、前足だけ踏み変えて抜きつける。(2020/08/23)
  3. つま先を立てて回るか、立てずに回りはじめて最後に立てるか。どちらでもいいのだが、立ててから回ったほうが安定はする。(2020/08/23)
  4. 抜くとき、回るときに前傾姿勢にならぬように気をつける。そうでないと回転軸が膨らんでしまう。地面と垂直に立った真っ直ぐな芯が回るイメージで、背筋を伸ばす。(2020/08/23)