三本目 右刀(左)

要義

自分の右5尺ほど離れて、同方向に座っている敵に対して、抜きつけ、切り下ろす。

初発刀と同じ意味を持って行う技。

動画

動作

  1. 正面を左にして(正面に対し右側に)正座する。
  2. 刀を抜きかけながら
  3. 右膝頭を軸として、90度左に回り、並座している左側の敵に向かう。刀は3分の2くらい抜かれている。
  4. 回り終わるや、左足をトン、と一歩前に踏み出す。敵のこめかみに抜きつける。
  5. 刀を振りかぶり、上段から敵を切り下ろす。
  6. 血振りをする。
  7. 右足を前に出し、左足に揃える。
  8. 左足を後ろに引いて、脳糖しながら、右足を前にして折り敷いて終わる。
  9. 右足を引きながら諸手左上段の構えとなって残心を示す。
  10. 左足を引きながら左手を柄からはなして左帯におくると同時に「袈裟に振り下ろしての血振り」をする。
  11. 左手を左帯から鯉口におくり、そのままの姿勢で「納刀」する。
  12. 後ろ足を前足にそろえ、右手を柄からはなして「帯刀姿勢」となり、左足より退いて元の位置にもどる。

気をつけるポイント

  1. 左回りをむやみに急がない。敵を威圧する気を持ってゆっくりまわり、抜刀の速度も回る速度に泡汗、正面に回ったとき、刃先3寸のところまで、抜かれた刀をパーッと斬りつけることは初発刀の動作と同じ。